こんにちは。English Adventure Academyの大西です。

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今日は今月開催されました大きなスピーチコンテスト2つについて、私が感じたことを書きたいと思います。どうぞお付き合いください。

まず9/22に行われた、「高円宮杯全日本中学生英語弁論大会」滋賀県大会について。

当スクールのSana(中3)が今年も高円宮杯にチャレンジ。今年は弁論の部にエントリーいたしました。地区大会から非常にレベルの高いコンテストだなと感じました。内容については個人的には入賞は惜しくも逃されていましたが、ご両親がドイツ人と日本人という中学生が「私はハーフ(50/50)ではなく、どちらの国籍も文化も言語もどちらも大好きだから両方のルーツをどちらも持ち続けていたい」という二重国籍の問題をお話しされていた内容がとても共感ができ、感動しました。彼女しか言えない体験や思いをその熱量を重ねて伝えられるということ、なかなかできることではありません。

 

賞を逃されていたこと、とてもびっくり致しましたが、これもまたコンテストでは毎回起こりうる大どんでん返し。。ジャッジの先生方もきっと神経を使う大変な任務だったのだろうなとみておりました。

 

Sanaはラッキーにもその中で地区大会を見事突破!県大会に進むことができました。

 

県大会は10名のエントリー者が集いました。前回よりも広い会場で、オーディエンスとの距離が遠い分、声量はもちろんですが、表情での表現もいつも以上でないとなかなかこちらまで伝えるのは難しいです。会場遠くの方々にも表情の変化が見えるようにスピーチをするというのはとても重要ですが、とても難しいことですね。。

では、Sanaのスピーチをぜひご覧ください!

Sanaのスピーチ”My Crossroad”はこちらをクリック

 

受験勉強、学校の定期試験の勉強など、メンタルにもなかなか余裕がない中ではありましたが、彼女はベストを尽くすことができたと、少なくとも私やお母さま、中学校から引率の英語の先生はそう思っていました。しかし、そのあと休憩時間に入った後、彼女はぽろぽろと泣き出したのです。

「なんか違う。なんか自分らしさをだせなかった。」

と自分のスピーチの出来栄えに満足できていない様子。。

 

1年生からスピーチにチャレンジしつづけ、たくさんの涙も流してきましたが、いつもばねに変えて中3の今まで頑張り続けてきました。小6の時には全国ジュニア英語スピーチコンテストで見事高学年部門第二位となり、今までの苦労がやっと報われたと周りの関わってきた大人たちも忘れられない記憶に残る瞬間でした。

自分のスピーチが終わった後、彼女は会場の張りつめた雰囲気をもろともせず、一言、「楽しかった」と。とてもビックリしましたが、凄いお子さんだなと改めて感じた瞬間でもありました。

 

今回の高円宮杯ではどうだったでしょうか?「なんか違う。気持ちが乗らなかった。」という彼女の言葉にもあるように、なんとなくこのスピーチに賭ける思いが出しきれていなかったんじゃないかな・・・と後になって思いましたが、スピーチそのものは彼女の体験や思いをしっかりクリアな発音で伝えることができており、当スクールの外国人講師からもお褒めの言葉を後でいただきました。

高円宮杯Sanaのスピーチはこちらをクリック

 

高円宮杯は特に全国大会までに2回の選考に勝ち進まなければいけません。地区大会で自分のスピーチのすべてを出し切ったあと、県大会までの間にどのように仕切り直すか、学校や勉強との両立の中でどのようにモチベーションを保ちながら当日を迎えるか・・・サポートする側ももう少しメンタル面でフォローしてあげる必要があったかなと感じています。自身の次の課題として改善していきたいと思いました。

 

高円宮杯の県大会では、表情や声の強弱でその熱量をしっかり伝え、また生き生きとそれぞれの経験や思いをより詳しく伝えているお子さんが入賞されたなと感じました。観客の皆さんが納得できる3名の方の受賞だったと思います。

この由緒正しき英語弁論大会に二年連続チャレンジし、そして連続で県大会まで出場できる力をつけられた彼女。今回中学生最後のコンテストで完全燃焼せず、新たな課題や目指すべきところを見つけ、「もっとうまくなれるように引き続き頑張ります!」と私に宣言できたSanaを見られて、入賞以上の嬉しさと満足感を抱くことができ、指導者としてまたさらに伴走させてもらえることを有り難く感じています。

 

第二言語で自分の思いを伝えるということをさらに探求しようとチャレンジし続けることができるのもまた彼女の人生にとって大切な宝物なのだろうなと感じています。

 

 

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