11月16日に開催されました、滋賀学園高等学校主催 Newton Cup 英語レシテーションコンテストにEnglish Adventure Academyから10名の生徒がエントリー。全員が第一次選考を通過し、本選のステージへと進むことができました。1名当日発熱のため、やむなく出場を辞退せねばならない事態もありましたが、仲間の気持ちも背負って9名で臨んだこのコンテストを指導者目線で振り返ります。
年々レベルの上がるこのコンテスト。やはり4月よりしっかり題材を吟味し、練習に励んでいるEAAの生徒たちは強く、素晴らしかった・・・そう改めて感じた今年のコンテストでありました。
①今回の出場者は初心者部門19名、経験者部門11名の計30名が本選出場へ
主に滋賀県北部の公立中学校が参加されているこのコンテストに、English Adventure Academyから計10名の生徒がエントリーをさせていただきました。課題文は初心者・経験者ともに偏りがなく、3-4名程度が同じ課題を選択しているという様子でした。
②初心者部門
まずは、発音面に課題があるお子さんが多かったように感じました。
- rがlになる、またはlがrになりがち(English, road, right )
- orやarの母音+rの音は難しいので時間をかけて練習する必要あり
- quicklyが「クイックリー」になる
- speakerのerがスピーカーと日本語っぽくなってしまう
- favorite のaの発音がフェバリットになる
入賞を目指す方は、ぜひ発音はすべてクリアにしておく必要があります。その基礎の上に、表現面が乗っていきますが、一度ついた癖はなかなかすぐには改善するのは難しいです。ぜひ今から英語発音指導士🄬等の資格を持つ指導者に時間をかけて指導を受けてください。
次にジェスチャー。こちらは最後に審査員の先生が講評の中でもお伝えされていました。
ジェスチャーは派手につけすぎない。自分の近くで自然につけるように
それぞれの言葉の意味一つ一つをジェスチャーに表して伝える必要はない
と仰っていました。
今回の初心者部門では、かなり言葉の一つ一つにジェスチャーを付けて表現されている方が目立ったのが印象的でした。少しやりすぎ感もあり、ジェスチャーが逆効果になってるのでは?と思われるものもありました。
この点は指導をされる先生方が、暗唱をするうえで覚えやすくするためにつけられたのであろう身振り手振りを、暗唱がきちんとできる段になった際には、
「本当に強調したい部分だけに絞る」
「何を伝えたいのかという部分を生徒たちに考えさせて、どこにどんなジェスチャーを入れるといいのかを自分たちで決めさせる」
ということをお願いしたいなと思いました。
また、好きな歌を入れてスピーチをつくるというオリジナリティのあふれる課題文もあったのですが、
歌がものすごく上手な方が出ておられ、一気に惹きつけられたのですが、歌のインパクトが強すぎてスピーチが響かない・・・という残念なケースもありました。
本編のスピーチとのバランスが非常に難しい課題文ではあると思いますが、歌を取り上げていても、
「その意味を観客にしっかり伝える」というスピーチの根本を理解してスピーチをされるとなおよかったのではないかなと感じました。
English Adventure Academyの生徒たちは、発音をしっかり鍛えてもらい、なおかつ立ち居振る舞い、
間の取り方、強調の仕方・・・などなど「相手の心に届くスピーチとは?」を仲間と指導者と一緒に考えながら、繰り返し練習を重ねておりましたので、堂々と自信を持ってみんなステージで輝くことができました。

第2位 Chisaki Mikami
第3位 Karen Nakamura
ちさきちゃん、かれんちゃん、入賞本当におめでとうございます!
入賞を惜しくも逃したみんなも本当に素晴らしかったです!
生き生きとした、はつらつとしたスピーチを見せてくれてありがとう!!
③経験者部門
経験者部門は非常に審査の困難を極めたであろうなと感じるほど、出場者のみなさんが非常にレベルの高いスピーチを披露されていて、私自身もどのお子さんが入賞されるのか本当に予想が立てられませんでした。
経験者部門の課題文は初心者部門よりも当然ながら長く、その分全体の構成・流れを考えた表現方法が要求されます。そのため、若干名暗唱が不十分でプロンプターを使っておられた生徒さんもおられました。そのことからさらに緊張されて・・・というお子さんもおられ、見ているこちらも手に汗握る状況もありました。
経験者部門は暗唱はしっかりできていることが前提になります。また、暗唱だけではなく、
「その言葉にどれだけ体温・熱量が宿るか」というところで、入賞にどれだけ近づけるのかが決まると思います。
また、長いスピーチが間延びすることのないよう、ずっと観客が「聴いていたい」「惹きつけられる」というスピーチをするには・・・?
ここはぜひEnglish Adventure Academyのスピーチ指導陣にお任せいただきたいところです。
English Adventure Academyから経験者部門のステージに上がった4名はみんなベストステージでした!誰が賞を取っても文句なしの出来栄え。それぞれの持ち味を生かせたスピーチに感動いたしました。

第1位 Ruka Takada
第3位 Ai Onishi
るかちゃん、あいちゃん、おめでとう!
るかちゃんは昨年の初心者部門でも優勝し、今回経験者部門でも優勝をいただくことができました。
大きなプレッシャーもあったと思いますが、彼女のパワーあふれるスピーチにパワーを逆にもらえた人も多かったのではないかなと思います。
あいちゃんも今回初めてのコンテストでしたが、帰国生ということで経験者部門での出場となりました。小学校時代のスピーチコンテストの経験もしっかり基礎にしながら、よりパワフルで堂々としたスピーチをすることができていたと思います。
この模様は近日中にEAAのYouTubeチャンネルにて発信いたします!
ぜひお楽しみに!!
